米国大統領選挙を終えて

 多くの名だたる大手メディアの予想を裏切り、第45代米国大統領はドナルド・トランプ氏になりました。土壇場でのヒラリー女史へのFBIによる操作が今回の選挙を解りづらくなり本当に難しい選挙だったと思います。私自身も、アメリカ国民だったらどちらに投票するかといえば、どちらも嫌なので投票日まで悩んでいたと思います。個人的には、ヒラリー・クリントン女史も認めているようにへFBI調査が決定的な敗因の一つだと思いますが、それ以上に米国民(特に白人)は、秩序無きグローバリゼーションや中東などへの軍事・政治的介入への明確な反対だと感じました。グローバル化を先頭切って牽引してきた英国のBrexsitから始まり資本主義・グローバリズムの権化のアメリカまでもが、これ以上やだよというとは本当に身勝手だと思いますが、フランス・ドイツなどの先進諸国でも移民に対してネガティブな感情を抱き内向き志向が強くなってきてます。

 ソ連が崩壊した冷戦終結以後、英米を中心とした金融資本による秩序無き国際化と規制緩和は、英米の国民ならず他の先進諸国を含めた既存の秩序に軋轢と不確実性を生じさせて格差を拡大してきました。そりゃそうなんです。先進国の需要・生産・所得を途上国に移転するわけなので、途上国は発展しますが先進国の競争力のない人々は果てしない競争にさらされます。そりゃ、格差開きますよ。大企業や競争力のある人々は、売上や所得を増やす機会がありますが、そんな人はごく一部。ただ、グローバル化を辞めればいいってほど簡単なものじゃありません。それ以上に厄介なのは経済や政治のブロック化にあることは、歴史が証明していると思います。第2次世界大戦は、経済のブロック化が一つ原因でした。例えば、英国はかつてスターリング・ブロックを形成していました。最悪な結末を迎えないためには、グローバル化を受け入れるが現行の秩序と利害関係を調整できるように柔軟なルールづくりが重要だと思います。世界で最も影響力のある時期米国の大統領がどのような政策で世界を牽引していくのか、また日本への影響がどのようなものになるのか大きな不安と少しの期待でいっぱいであります。

 


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